約束 -2-
「智也のばかぁ!!!」




しばらく待っていると、智也の名前を呼ぶ甲高い声が聞こえた。





「ばっ…!!?? 俺は友華より馬鹿じゃねーよ!!!」




友華…ちゃん………???





「あたし一応現役女子大生なんだけどなあ?」




あたしは二人の声が近づいてきたのを察し、木陰に隠れた。




「〝一応〟とか自分で言ってんじゃん(笑)」





「なっ……!!!」




「べーっだ」






「待て~!!!」







二人の足音がだんだんと遠退いていく。











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