約束 -2-
なかなか友華は目を覚まさなくて、母さんは愛知に帰った。






友華が起きたら連絡すると言っておいた。







気付いたら俺は友華の手を握ったまま寝ていた。



浅い眠りだったのだろう。



「………さとや…???」





友華が呼んだ声と、かすかに動いた手で俺は目を覚ました。






「あ…おはよぅ…」





友華は体を起こそうとした。






「…………たっ………」






「ん?」






友華は体を動かしたと同時にお腹を押さえた。







「大丈夫か?」






「…うん、ちょっと…………」







< 189 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop