脱出
『これでは、遺書ではないか。私を自殺したかのように見せて、殺すつもりだな』

『そうはいくか』

私は、部屋を出ようとした。その時、廊下に人気がした。

「あっはっは〜。ドン ボン バリ ここは明日、ダイナマイトで爆破されるんだぜ。なにしたって分からないぜ」

数人の若い男達が、ガラスを割り、壁をたたきながら近づいてきた。

『このままでは…』

私は、ドアの鍵をロックした。
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