心涙
6時45分。



バイト先のファミレスに着いた。
此処のバイトでは人間関係なんて全然無いし、会話も無いまま
終わる。
10時半に終わってバス停で次のバスを待っていた・・・・・
いつの間にか寝てしまっていた。
当然、居酒屋のバイトは大遅刻。







「遅れてすいませんッ!!」






「あ、やっと来た!大変だったんだから・・・。沖田さん呼んでるよー」






バイト先の同期の優姫。
優姫は、高校には行ってなくて、中卒したらしい・・。
派手でもなくて素朴でもない。
普通の子。けど、愛想はすごく良い子で、あたしと同い年。





この居酒屋があたしの唯一の小さな居場所。
家に帰りたくない時、ここのオーナーの沖田さんの
部屋の隣に泊まらせてもらう。







「ごめん!ちょっと、寝過ごして・・・沖田さんは?」






「休憩室。あ、でも今・・・電話で喧嘩してる・・・」






「あ・・・ぁあ、また?大変だよね・・・」





沖田さんが電話で喧嘩してるのは当たり前の事だった。
姑と喧嘩をしている。






内容は知らないけど・・・。だいたいは予想がつく。
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