心涙
当然、こんな誰も居るはずの無い道に冷やす物なんて見当たらなかった。







「あッ!!自販機だ!!」






思いつくと鞄から財布を取り出して冷たい缶のスポーツドリンクを買った。






「これ、頭に当てて下さい・・・」






その時は、自分が悪いんだって考えが強かったから
普段逆ギレするあたしは、今回は逆ギレしなかった。




・・・・けど!!
この後の言葉で、頭にきて本性を表してしまった。









「ってぇなあ・・・。何処突っ立ってんだよ!!・・っこのボケ女!!!」






「は・・・はあ!?」






「たく・・・・」






頭を冷やしながらあぐらをかいた。






「あんた・・・・調子のらないでよ!!バイクなのに歩行者用の道路



でバイク乗ってる方が悪いんでしょ!?何であたしが



あんたにそんな事言われなきゃいけないのよ!!ざけんな!!」
< 22 / 44 >

この作品をシェア

pagetop