心涙
「あ、死なない程度でお願いします!」






美帆があたしを殴った先輩にそう言った。
死なない程度?はあ?何言ってんの?








「分かってるけどよ・・・」





「み・・・・ほ・・?」








周りの人達は美帆を除いて全員あたしに近寄り足で蹴ったり
殴ったりした。









殴られてる間、お母さんに殴られている事を思い出した。








―――ねえ、あたしは何回殴られれば良いのかな?
何回痛い目にあえば、こんな事から逃げられるのかな?








「いた・・・い・・・」






あたしがそう呟くと美帆が皆を止めて口を開いた。






「痛い・・・・?」
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