心涙
「先生には・・・?」






「言ってないよ。」






「そ・・・」






「・・・あのさあ・・・先生にちくられるかビクビクするくらいなら、



最初からこうゆう事しないでしょ?」







「・・・・・」






「何で先生に言ったら駄目なの?」






「・・・・退学とかになったらヤバイし・・・。」








「じゃあ・・・やらないでよ・・。こうゆう事。」









――今、心臓の音がもの凄く聞こえる。
痛いくらいにドクドクしている。
あたしは、いつの間にこんなに臆病で気の弱い人間になったんだろう。





こんな事されても、気の弱い人間だけにはなりたくないって
思ったのに。
本当に・・・あたしって情けない。
前はこのくらい当たり前のようにいえたのに。
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