心涙
誰が答えてくれたのかは分からなかったけど、




『5日』




って答えが聞こえた。




5日か・・・。じゃあ、1日経ったんだ。






サヤは、さっきまで見てた元気な顔とはかけ離れていた。
頭には包帯を巻かれていて、両腕には包帯が巻かれていた。







サヤ・・・・。
心の中でサヤの名前を呟くとすぐに病室を出た。





何でこんな事になったのかサヤの両親に伝える約束をしていた。






サヤの両親は病院のロビーに居た。
泣きじゃくるおばさんを必死でなだめるおじさん。





その姿を見ると話しかける事ができない。
あたしは如何すればいいんだろ?







少し離れた所でその様子を見て悩んでいた時。








「あ、ごめんね、今行くから。」






「いえ・・・あたしはいつでも・・・」







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