D U S H ! !


翌日、朝。入学して早5日。


「はあー。なんでこんなことになったんだろーなー」


ぽつりと呟くと、目の前には鮎川がいた。



「なんだよ、元気ないな。せっかく入学した高校にカワイイコがいなかったからか?」

「ちげーよ。お前らのバンドに入るって口約束したの後悔してんの」


…なんて、いくらなんでも言っちゃかわいそうだよな。


「なんでもない。」


そう言い俺は立ち上がった。トイレにでも身を隠そう。


「なになに、トイレ?オレも行くぜー連れション連れション♪」


俺しか友達いないのか、コイツは。

ま、いいか。

何言ってもどこまでも付いてきそうだから、どーせ放っておくことしか出来ないんだろうし。




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