D U S H ! !
「ヤマトくん、この曲絶対ライブでした方がいいよ。あと2曲オリジナルが欲しいところだけど…」
振り向いた彼女。
あまりに近くて顔が真っ赤になる。
のは、俺だけじゃなかった。
このまま急加速していいものなのか、いけないものなのか。
学校の前だったから、何にもなかったけれど。
確実に次に会う時は気まずい。
「おお俺、あとの2曲も出来てんだ。まだ誰にも見せてないけど…。これだけはゆゆユカに見せとこうと思って、うん」
「そうだったんだ、うん。一番に見せてくれてありがとね。またDASHEDfc-来て話し合って。したらアタシも見に行くから」
「わかった。じゃ、用はこれだけだから、行くわ。鮎川達にも見せなきゃいけないし」
「そうだね、アタシも今日はバンドで集まるの。じゃあね」
そう手を振りユカは小走りで駆けて行った。