D U S H ! !




遠くを見つめる。


「うわあ、250人ってこんなに居んだ。知ってる人も結構いるから恥ずかし…」

舞台隅のカーテンから、観客席を覗く。


シュート達が見えた。

駄目だ、もう無理。



「ヤマト、大丈夫だって。リハ通りに歌えば完璧。どこにも負けない声だ、お前は。」

「カイジ…」


感動の二文字。


「250人なんて少ないじゃねえか。メジャー出てライブなんてしてみろ、ドームなら1万人だ」


そうだ、そう。

俺達はメジャーデビューが目標なんだ。それもまだ一つ目の。



ふう、と深呼吸して、俺は光の下へと向かった。




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