D U S H ! !



確かに、それはあるかも知れない。満足してる。

「好き 嫌い」の次元じゃなくて、友達だけど恋人みたいな。

今は忙しいから。だから考えたくなかった。

ただ単に楽器屋さんに行って、『このギター可愛い』だとか『これ良さそう!…ありえないくらい値段高かった』だとか。

話をするだけでいい。

手がくっつきそうで、くっつかない距離。

もどかしいけど、安心もする。


もしユカに、何かあったら、すぐに駆けれる距離。

だけど、付き合ってる訳じゃない。

それ以上は望めない。


それは俺がチキンカツでヘタレ野郎だからで、ちっとも格好良くない。

だから告えない。



…その悪循環が、あの大王のおもちゃになっているのはわかっていた。


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