D U S H ! !



「やった!!これで明日から冬休みだ!!」


12月24日。

そう、今日はクリスマスイブ。



「結局今年も彼女が居ないままクリスマスイブだぜ」

終業式を終えて体育館を出た鮎川が言った。
今日は今年初の雪も降っている。


「ヤマトはいいよな、ユカちゃんがいて。」

「あ、やっぱり付き合ってるんだ、例の子と。」

隣にいたシュートがいやらしそうに言う。

「ごめん、何だかいろいろ忙しくてシュートには言ってなかった」

「いいよ、そんなことぐらい。あ、その子の写メかプリクラ見せてよ!」


写メかプリクラ…


「そういや、付き合ってからデートしてねーや…」

呟いたこの言葉にシュートは雄叫びをあげた。

「マジ!?ヤマト彼女と付き合って何日なんだよ」

「一ヶ月ちょっと。」

「一ヶ月!!もうチューまでいってるぞ、オレなら」

「…ちょっと。大声で言うなよ」

「おかしいよ。手さえ繋いでないもんね?純朴少年♪」

「ほんとだな鮎川、純朴少年、いいネーミング!」


「……。」



そんなに俺って純朴?



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