D U S H ! !



「大丈夫かな大丈夫かな、カイジ、怒ってないかな」

「それは怒ってるだろうな。」


俺はギターを置き、部屋の中にあったパイプイスに座る。

ギターを持ち立ったままの鮎川は、辺りを行ったり来たりを繰り返していた。


「…怒ってないかメールしようかな……」

「駄目駄目駄目駄目!」

「なんで?」


そんなことしたら振り返すでしょう、ねえ。


「…じゃあさ、仲直りしてもらわない?」


…落ち込んだ鮎川が、ひらめいたらしい。

麗奈さんとカイジが仲直りすれば、気を遣うこともないし、二人もハッピー。



それが出来れば万々歳なんだけど…



< 321 / 346 >

この作品をシェア

pagetop