D U S H ! !
「大丈夫かな大丈夫かな、カイジ、怒ってないかな」
「それは怒ってるだろうな。」
俺はギターを置き、部屋の中にあったパイプイスに座る。
ギターを持ち立ったままの鮎川は、辺りを行ったり来たりを繰り返していた。
「…怒ってないかメールしようかな……」
「駄目駄目駄目駄目!」
「なんで?」
そんなことしたら振り返すでしょう、ねえ。
「…じゃあさ、仲直りしてもらわない?」
…落ち込んだ鮎川が、ひらめいたらしい。
麗奈さんとカイジが仲直りすれば、気を遣うこともないし、二人もハッピー。
それが出来れば万々歳なんだけど…