D U S H ! !
俺も決して軽い足取りではなかった。
二人にして、またけんかでもしたら。
今度こそ、あの二人はやばいんじゃないか。
…だけどこれまで二人が腐れ縁で仲良く生きてきたのは、きっと歩幅が合ったから。
ラブラブになれなんか言わない。
心がちょっと通じ合うだけで良い。
仲直りして欲しい。
「来たよ、カイジ。」
ゆっくりと声を掛けた。
彼女は真っ赤な目をもう一度こすった。
「…まじで来たの。」
「…まじで来たよ。」