D U S H ! !



俺も決して軽い足取りではなかった。

二人にして、またけんかでもしたら。

今度こそ、あの二人はやばいんじゃないか。


…だけどこれまで二人が腐れ縁で仲良く生きてきたのは、きっと歩幅が合ったから。

ラブラブになれなんか言わない。
心がちょっと通じ合うだけで良い。

仲直りして欲しい。



「来たよ、カイジ。」

ゆっくりと声を掛けた。
彼女は真っ赤な目をもう一度こすった。


「…まじで来たの。」

「…まじで来たよ。」




< 329 / 346 >

この作品をシェア

pagetop