D U S H ! !



「こんにちは…」


いつも通りに中へ入って、きょろきょろ。

ついに来たんだ、結果。

おっちゃんを捜すけれど、どこにも見当たらない。


「おっちゃーん?」


すると一人のスタッフさんが大きな大きな段ボール箱を乗せた荷台を押してやってきた。


「え、俺らすか?」

「うん。自主製作のCD。」

「え、届いたんすか!!」


うれしい


という感情と共に、


なんだ、三次結果じゃないのか


という少しの落胆。



駆け寄って中身を開けてみると、超カッコイイデジタルのジャケット。

「これが俺らのアルバム…」



「ちゃんと中身入ってるか確認しろよ。」

スタッフさんにそう言われて、俺達は慌てて一番大きな段ボール箱を開けた。



「「「「うわあっ!!!!!!!!!」」」」


段ボール箱の中から黒いオジサンが出現、

大きな茶封筒片手にこう言った。



「ハッピーニューイヤー☆決勝進出オメデトウ!!!」



「……おっちゃん!」



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