D U S H ! !
「基本一人でさ。サッカー部でも俺はワントップの点入れだったから、我が強いのはしょうがないことだろ?ていうより我が強くねえと点入らねえじゃん。そーだよそう!なのに「自己中~」やら「ナルシスト」やら「キモイ」やら?うざくね?」
「……」
「友達は一応いたけど、あいつら、裏から根回しして。やることセコいんだよな、中坊は」
「……」
「ナルなのはわかってるけどさ、それは俺が綺麗だからで、真実なわけじゃん?」
「わかってたんだ…」
「そこだけ反応すんなよ」
初めて聞いた。
奴はいじめられていた。
だからあんなに、不安がってたんだ。
「俺はいじめられてた鮎川を知らない。ちょっとうざいけどいじめるほどでもない。嫌いじゃない」
「何言いだしてんの、告白かよ~」
「そうやって濁すとこはマジうざい。」
「…わかったよ」
だから、俺は友達だ。
そう言った。あいつに。