D U S H ! !
DISK3 奈津子ちゃん
「鮎川でも彼女欲しいんだ?」
今日は土曜日。
部活動は「帰宅部」なもんで、俺たち4人は学校近くのファミレスで語り合っていた。
「欲しいよ。欲しい。オレのこと丸めてぜんぶ好きになってくれるコ」
「いねえだろ、その性格を好きな奴なんて」
カイジがグサっと鮎川を刺す。
ハラくんがおろおろしだす。
そして俺はそんな光景を笑って見てる。
はあ、楽しい。
スタジオ練習も、それなりの曲になっていたし、毎日毎日コツコツやっていけばライブもそのうち出来るかも。
「あ、コーラなくなった。おれドリンクバー行ってくる」
ハラくんが十数杯目のドリンクバーに行った後、俺は目を見開く。
なんてったって、美女。
「な、あのひと…」
小さく指をさした。
カイジと鮎川が俺の視線を追う。
「「「かわいい…」」」