D U S H ! !





「おれ、1年2組の原太一。一応ドラムやってんだ、よろしく」

「腹?」

「違うよ面くん〜原。」

「ははは…」


彼はとても大きかった。
ビッグだった。

腹が出ていた。

だから腹だと思ったのだ。

パンパンの顔に筆文字で「飯」と書いた白いビッグTシャツ。

髪型だけがモヒカン。
色メッシュ入り。

そこだけおしゃれ。

…がイマイチ格好悪い。


ひとクセありそう……



「オレは一年六組の佐々木カイジだ。一応ベースが弾ける。よろしく」

「よろしく…」


今度はヤンキーだった。

黒のロン毛だった。

サムライみたいに髪を後ろにくくっていた。

身長も高くて格好はいいが、いつでも睨んでいるようなその瞳。





怖えーーーーーー!!!

夜露死苦って言われたのかと思った…!


またこんな奴集めて…


ジロっと鮎川を睨みつけると、ケロッとした表情で

「これがメンバー☆」

と言われたのだ。





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