D U S H ! !



「嫌だ。」

俺は即答した。

だって嫌だろ、こんな変人バンド。


音楽は好きだし、「バンド」ってものが嫌な訳じゃない。

あいつらのこと、こんな1日で信用できるか。


「なんでだよー、超ノリ気だったじゃんかー」

「いつ俺がそんな態度とったんだよ」

「教室で。」

「……」



呆れるな、鮎川のこのポジティブさ、勘違いさ、ナルシストさには。




「もういい。わかった。ボーカルなら入ってやる」


そんなこんなで、俺の人生は始まったんだ。



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