イケメン君と美人チャン。






「駄目だ」


「何で!?」


「不真面目なお前が居たら由衣までダメになる。しかもこっちはもう歌の練習は終わってる。予定合わねぇだろ。」




そんな……。



てか練習終わんの早い!



入ってきた時も呑気にジュース飲んでたし…。





「とっとと帰るわよ!コンテストは来週なんだからね!!」

「う~~!」




休憩って言ったじゃん!!



休み時間に隣のクラスに行くようなもんじゃんかよ!!






「…じゃぁ真面目にやるなら行ってもいいわよ?。」


「マジで!!」


「ただし、あたしが納得しなきゃダメよ。」






そういう事なら頑張るし!!




でも俺の歌って上手いのかわかんねぇ…。






「いいけど…弱々しい!!もっと自信もって歌って!!」




弱々しい!?



確かに『これであってるかな?』って感じで歌ってた…。



「だってどんな感じかよくわかんねぇ…」



「そんな事気にしてたの!?そんなの自分の歌だと思えば楽勝じゃない!!」





自分の歌……



これは俺の歌なのか…




「よし!今ならいける気がする!!」


「単純ね…」






単純っていいじゃん!



悪く考えるよりはよっぽどマシだ!!






< 101 / 187 >

この作品をシェア

pagetop