イケメン君と美人チャン。
「駄目だ」
「何で!?」
「不真面目なお前が居たら由衣までダメになる。しかもこっちはもう歌の練習は終わってる。予定合わねぇだろ。」
そんな……。
てか練習終わんの早い!
入ってきた時も呑気にジュース飲んでたし…。
「とっとと帰るわよ!コンテストは来週なんだからね!!」
「う~~!」
休憩って言ったじゃん!!
休み時間に隣のクラスに行くようなもんじゃんかよ!!
「…じゃぁ真面目にやるなら行ってもいいわよ?。」
「マジで!!」
「ただし、あたしが納得しなきゃダメよ。」
そういう事なら頑張るし!!
でも俺の歌って上手いのかわかんねぇ…。
「いいけど…弱々しい!!もっと自信もって歌って!!」
弱々しい!?
確かに『これであってるかな?』って感じで歌ってた…。
「だってどんな感じかよくわかんねぇ…」
「そんな事気にしてたの!?そんなの自分の歌だと思えば楽勝じゃない!!」
自分の歌……
これは俺の歌なのか…
「よし!今ならいける気がする!!」
「単純ね…」
単純っていいじゃん!
悪く考えるよりはよっぽどマシだ!!