イケメン君と美人チャン。
とりあえず、ナルシストになって歌ってみた。
「うん。うんうん!やっとあたしくらい上手くなってきたわ!」
「お袋って歌上手いんだ……。」
「当たり前でしょ。アタシをなめんじゃないわよ。」
お袋は由衣パパとコンテストに出たらしい……。
由衣パパってカッコイイよな~…。
まさに俺の憧れだわ…。
「じゃぁ次は料理ね…。アンタ料理出来たっけ?」
「したことない…。ご飯が膨らむ意味が分かんないし!…。」
「ご飯ぐらい炊きなさいよ!それでも千彰の息子なの!?」
「俺はお袋の息子だからご飯が作れないんです…。」
千彰っていうのは俺のお父さん。
その千彰はプロ並みの腕前なんだけど。
お袋は壊滅的なわけで…。
俺はその壊滅的部分を受け継いだって訳です。