イケメン君と美人チャン。
「大丈夫です……。」
「ホントごめん!じゃっ!」
早くしなくちゃ由衣パパに怒られる~!
だから走り出そうとしたのに……。
「まっ、待って!!」
「は!?何!?」
「光月、彼方君ですよね…?」
なぬ!?
何故に俺の名前を知ってるんだお前は!!
しかもモジモジしてるだけで何も言わないし…………。
普通こーゆう仔ってモテるんだろな~
俺はときめかないけどね
「あ、あの!」
「はい!?」
「…ミスター海星っ。頑張って下さい! あの……あたし由衣チャンがホントに憧れで…頑張ってって伝えといて下さい!!失礼します!」
めっちゃ早口で喋って走って行っちゃった……。
俺じゃなくてユイユイが好きなわけね……。
俺って寂しい男だな…。
――キーンコーンカーンコーン………。
「うわぁ~…。けっきょく遅刻ッスか……。」
……ホントとことん寂しいわ~。