イケメン君と美人チャン。




てか、何故に俺らの名前を知っている。

てめぇらに教えた覚えはねぇよ。





「光月!お前すげぇな!!すげぇカッケー!」


「なぁ、」


「おお!喋った!何だ?」



喋るに決まってんだろ…



「何で俺の名前知ってんの?」


「何言ってんだ。さっき自分で自己紹介してただろ。」


「あぁぁ~」




そう言えばっ!



忘れてたし。


……俺って記憶障害?




少し前のことが思い出せん!!





「なぁ、」


「何だ?」


「昨日の晩飯覚えてるか?」


「晩飯?俺んちは唐揚げだったぞ!」


「ほぉ…。」


「お前んちは??」




……思い出せぬ!





「イヤだぁぁ!!俺、記憶障害!?」


「どうしたんだ。お前記憶障害なのか?」


「イヤ、違う…。」


「じゃぁ違うだろ。何言ってんだよ。……バカ?」




「……バカです。」





何とも言えぬ正論だ。イケメン君……。







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