イケメン君と美人チャン。
「え、意味分かんない!どうしたのパパッチ!」
「どうしたもこうしたもねぇだろ。」
「イヤイヤ、…どうしてこうしてソコに居るわけでしょうか!?」
二回も学校で会うってなに!?
これは手の込んだ嫌がらせ!?
「イ、イタズラですか?」
「バカ言ってんな。」
「エイプリルフールでしょうか?」
「残念ながら3月だ。」
「あなた様はパパッチの双子の兄で……」
「俺は健全なる一人っ子だ。それに、兄弟関係では絶対俺が兄にしとけ。文句なら後で聞くからとりあえず座れよ。」
そんなに弟がイヤか!
そう言い返そうとしたけど、めんどくさいから止めた。
いつの間にか座っていて、隣に居なかった美世チャンとイケメン君。
いつの間に?って思いながら座った席は……。
「は?」
「え?」
何で彼方が隣なの!?
「お前「み」だろ。もっと後ろじゃねぇのか。」
「そう言うカナ君は「こ」でしょ。もっと前なんじゃないの?」