イケメン君と美人チャン。
やろうぜモデル!
【由衣】
昨日の夜、あのままキスされてしまったあたし…。
それも口にだよ!唇!
しかもその後は、あたしを抱き締めながら死んだように寝ちゃったし…。
「おあよ~。由衣パパ」
「おせぇぞ彼方!今何時だど思ってんだ!?」
「え!!?…今って朝じゃないの?!」
「もう昼だ!ガキじゃねぇんだからちゃんと起きろや!」
優雅に寝坊してくるこの赤茶野郎……。
寝癖がっ!!
可愛すぎる~♪
「ちょっと!彼方君の髪の毛寝癖ある!」
「ホントだ!ヤバァイ…。超カワイイ…。」
イラッ!!
「彼方。ちょっといい?」
「ん!?由衣!おはよ。何?」
寝癖なんて直してやる!
「あ~。戻っちゃった…。」
「何だぁ~」
べぇ~~~だ!!
カナ君の馬鹿!
「あぁ…。直してくれたんだ。サンキュー」
「彼方。もう少し周りの目を………」
ふと至近距離で目が合う。
ヤヤヤヤヤバイ!!!
「…ひゃ―!!」
「は!?」
反射的にパパッチの後ろに逃げ込んじゃった…。
だって近いんだってば!
「おい!。仮にも今授業中だし!イチャイチャすんなら終わってからにしろ!」
「べ、べべ別にそう言う関係じゃないから!」
「じゃぁ彼方のあの落ち込みかたは何なんだよ!」
うわっ!!
彼方が自分の席でうずくまって体育座りしてる!