イケメン君と美人チャン。
「ヤダ……。」
「何で?」
「彼方に迷惑かけたくないもん…。」
んなこと気にしなきゃいいのに…。
「俺は迷惑じゃねぇよ?」
「違う…。あたしの今の状況じゃ彼方に悪いよ……。まだ好きかどうか分かんないのに…どうしても傍に居たいの~。」
え!?
それって好きと違うのか!?
「半端な気持ちで彼方の傍に居るのはヤダよ~!でも、迷惑かけてでも傍に居たくなっちゃうの~~!ごめん~!。」
泣きまくりの由衣が今言ってることは、
夢じゃないのか??
俺の傍に居たいって思ってくれてんのか?
「…………。」
ホントのホントに、夢じゃない?
「ひゃ…………。」
抱き締めた由衣の体温や香り。
夢じゃない…。
「あのな。俺にとっては嬉しいもんなんだよ。」
「え………?。」
「お前と一緒に居れること。」
女と一緒に居るのが、こんなにドキドキするなんて思わなかった。
「好きな女に迷惑かけられて。嬉しくない訳ないだろ?」
お前に会った時から。俺の胸はドッキドキだった。
そんな胸キュンしちまう相手に迷惑かけられて。スゲェ嬉しい。
傍に居たいと思ってんのは俺も一緒だ