イケメン君と美人チャン。
「…ごめん……なさい。」
「ん。大丈夫。嬉しいから」
「あたしも、嬉しい…。」
素直ですなぁ…。
カワイイ…。
「……そのカツラあたしも被る…。」
「じゃぁ俺由衣のやつ被る。」
「…持ってくる」
そう言って自分の部屋へと戻っていった由衣。
ドアが無いとマジで便利…。
でもどっからか視線を感じる…。
「やぁだ~♪彼方ってば男らし~!」
「彼方が言うとキザに聞こえねぇよな~。」
お前ら!!!
イケメン君はまだ解るが何故に美世まで居る!!
「見てんじゃねぇよ…。」
「キャー!彼方ってば可愛いー!!ツインテール似合うじゃん!翔太のがいいけど。」
「キャー!彼方ってば美人さんー!ま、美世ほどじゃないけど。」
「…お前ら黙ってろや。」
そう言って脅すと『怖っ!!』っつってどっかに消えてった。
まったく…。
言うだけいいやがって!
俺が可愛い事ぐらいしっとるわ!!
あ、俺めっちゃナルシ?
「カナ君~♪はい!!」
「おぉ…。カッコイイ!茶髪って憧れだった~♪」
「あたしも黒髪って憧れ~♪元が茶色だから!」
そう言えば!!
もう赤茶が馴染んだな…。
俺は黒かったな~。
こんなに赤くなっちゃって…。