イケメン君と美人チャン。
あたしに勝てるわけ無い。
「くそぉ…。負けた~!ユイユイ強い…。」
「…………。」
「ユイユイ?」
「…………。」
「お~い!」
は!!
まだ精神が緩まない!
ちょっと正座してよ…。
端っこの方で正座して目を閉じた。
「由衣チャン!凄いね…って。何してんの?!」
「…………。」
「…あ。精神統一してんのか。じゃあまた…。」
美世チャンも柔道とかやってたからわかるよね。
心を静かにするために無を想像するの。
まぁ。軽いお膳みたいなもんだね。
「由衣~!」
「…………。」
「おい!!……キスしちゃうぞ!。」
「うるさい。」
「ええ!?」
「今真剣なの。話し掛けないで。」
そう言うと彼方はショボーンとしてどっかいっちゃった……。
けどあたしは真面目なの。
邪魔すんだったら殺す………。