イケメン君と美人チャン。
コンテスト!?
【由衣】
――ガチャ……。
「…失礼します」
「あら。やっと来た。どうぞ座って?」
「はぁ………」
時は放課後。
あたしは今。学園長の部屋に居ます。
「何ですか?わざわざ呼びだして…。」
「あ、お袋髪切った?」
もちろん隣には彼方。
どうでもいい話を振るな!!
「切ってないわよ?」
「あ。そ。」
しかも切ってないんかい!!
あたしは『早くしろ!』って視線をカナ君ママに送った。
「ふふ。それじゃあ本題にいきましょ。あなた達はミス海星。ミスター海星であるのは知ってるわよね?」
「はい」
「そのコンテストが来週あるんだけど、今日からそのレッスンをしてもらうわ。」
「え!?来週って……。修学旅行は!?」
「行くわけないでしょ。」
「はぁ!?何だそりゃ!!俺もう準備終わってんだけど!!」
おお……。
準備バッチリだねカナ君…
あたしゃまだ何もしてなかったよ…。
「でもコンテストも楽しいわよ?歌のテストにファッションチェック、あと料理対決。」
「歌!?歌うたうんですか!?」
「大丈夫よ。あたし達がみっちりしばいてあげるから」
あたし……達?。
「そーいう訳だ。覚悟しろよ由衣。」
「ひっ!!パパッチー!!い~や~!」
いつの間にか後ろにいたパパッチに頭を掴まれて、学園長の部屋にあるいくつものドアの1つに引きずり込まれた。
パパッチはホントヤダ!!!
あたしなんかより強いから絶対刃向かえないし…。
「うわ!広っ!何ココ…。」
「トレーニングルーム。じゃあ今からビシバシいくぞ!!」
「ぎゃあああぁぁ!!」
もういやだ!!