イケメン君と美人チャン。
――……。
「あ~。あ~♪」
(何だかんだで真面目に練習)
「…なかなかじゃねぇか。じゃぁ休憩だ。」
「やった!あたし才能ある!?」
「馬鹿か。あんだけ体鍛えてきたんだからこれくらい出来て当たり前だ。」
でもまだ始めて五分しかたってないよ?
こんなに早く休憩って事はあたしの声が良かったんでしょ?
「ま、お前は元々リズム感あるし、歌のテストは楽勝で行けんだろ」
「やっぱり!」
「俺ほどじゃ無いけどな。」
「え!パパッチ歌上手いの?」
「当たり前だ。なんせ元チャンピオンだからな。」
チャンピオンだと!?
もしかしてあたし達が出るコンテストの……?。
あ。そう言えばここってパパッチの母校だった…。
「そっか。だからあんなにしつこくこの高校勧めてきたんだ…。この学校に入れたのってもしや……。」
「コンテストに出させる為」
何でそんなめんどくさい事…。
あ。面白いからか。
「ちなみに俺と出たのは弓美だぞ」
「え!カナ君ママ!?」
「そ。だから今でも仲良いし…。弓美の息子がここ入るって聞いてな、由衣も入れさせようと思って。」
「…それでなんで先生やってんの。」
「面白いから?。」
ほーらやっぱり!
パパッチは楽しいのが大好きなんだ…。
「けど、まさか付き合うとは思わなかった。何か複雑…。おもろいけど」
「そんなに面白がんないでよ…。」
二人は恋まで発展しなかったのかな??
カナ君ママはもちろんパパッチも綺麗な顔してんのに……。