桜花散恋
「えっ・・?」
次に拍子抜けたのは私。
平隊士さんは肩をすくめて私に笑いかけてきた。
「今日の平助の太刀筋乱れすぎ。踏み込み浅いと思ってたらそういうことだったんだな」
「チカ!余計なこと言うな!」
「事実じゃねーか。もう今日はやめとけ、その子も心配してくれてるみたいだしよ」
「・・・言われなくてももう終わりにするし!!」
「えっ・・平助?!」
「俺、もう部屋に帰ってから!竹刀片付けとけよ!」
「はぁ?!おま・・「じゃあな!!」」
チカと呼ばれた隊士さんに竹刀を押し付け、藤堂さんは屯所の方に行ってしまった。
「ったく・・・」
「・・・・」
また、避けられてしまった。