桜花散恋
「い、いえ・・・!あなたは何も悪くないんです・・」
「本当?!大丈夫?!」と、何度も尋ねてくる幸親君。
優しくて、
嬉しくて。
堪えきれない涙を一生懸命拭って、差し出された手を握った。
「!!」
「古雅、葉月です・・・よろしくお願いします」
「おう!!」
年は?と聞かれ、答えると、年が近いことがわかる。
「そんな堅くならなくていいって!年も近いし!」
「あ、ありがとう」
うまく笑えたかどうか、わからないけど、私は笑えた。
幸親君もニコッと笑った。