エリートな貴方との軌跡
誓いの地と、出発の時に
愛って、何なの・・・?
恋愛ごっこをしていた昔の私には、到底知り得ぬ言葉だった。
だけれど、貴方との出会いが私を変えてくれたの。
修平さんを愛して、貴方に愛されて、ソレが自信に繋がったから…。
その彼こそがエリートと目される、私の上司の黒岩 修平――
ダークグレイの瞳を持つ彼は、私の大切な最愛のヒト・・・
2年の別離は貴方への想いをさらに濃くして…、少しだけ強くなれたけれど。
もう離れるなんてムリなの…、2人で共に道を歩いて行きたい。
だから二度と、離さないでいてね・・・
「…報告は以上ですが、如何でしょうか?」
「そうだな・・・」
「っ・・・」
窺いながらサンプル品を差し出せば、それをジッと捉えられるから。
不謹慎にも鼓動がひとつ、ドキッと高鳴りを告げてしまう…。