エリートな貴方との軌跡


スーツスタイルの凛々しい彼と出会って、憧れて好きになったのに。



ムリだと諦めて、想うだけで良いと言い聞かせていた日々が変わって。



プライベートの彼に触れ…、ずっと抱えていた事を教えられてからは。



康太さんの事で苦しそうに笑った彼を、ギュッと抱き締めて守りたい…。




そう思って、この2年間頑張って来たハズなのに・・・





「っ…ゃ――!」


「イヤじゃないだろ?」


お風呂上りで火照った身体に触れられると、途端にボッと熱が上昇していく…。




会社では、1ミクロン(1000分の1)の世界で研究をしている私たち。



そのせいかは分からないけど、彼の手先の器用さは此処でも発揮される。



この時だけは普段、長風呂派の私もカラスの行水のように急ぐから。



バスタイムを終えてリビングに行けば、そのまま彼に抱えられて。



力強いその腕に支えられながら、易々とベッドへ運ばれるけど…。




あまりの刺激に“イヤ”というフレーズを出す度、唇を重ねられては。




「ンッ…、しゅ、へい…」


彼の温度でのぼせたようにポーッとして、今度は自分で求めてしまう…。




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