エリートな貴方との軌跡
それに何よりも4年の中で、一番の変化といえば…――
「…さすが部内…、いや俺の自慢の係長――」
重役椅子から立ち上がった爽やかな部長が、私の許へと近づいてくると。
「真帆が足りない、チャージさせて…?」
「しゅ、ふっ、ンッ…――」
そのまま腰元をグイッと彼に引き寄せられたあと、唇を重ねられた。
「んっ…、しゅっ」
「黙って…」
「ふっ…」
2人きりの部長室だと言っても、いつ誰がやって来るのか分からないのに。
角度を変えながら執拗なキスをされては、酸素を求めて開口してしまう。
「ンッ、ぁ、ンン――!」
捻じ込まれた熱い舌に翻弄され、ヒールを履いた足元も覚束ないほど危うい…。
「真帆…、ご馳走サマ」
「っ、もぉ…――!」
開放されたあと虚ろ気な瞳で捉えたのは、エリートな彼の色気を纏う表情で。
彼氏から正式に婚約者となった修平さんには、やっぱり今日も敵わない・・・