‥Love Talk‥
だけど、この空間が幸せすぎて別にどこにも行きたいとも思わなかった
ちょっと大人っぽい秋兄の香水の香りに包まれた車内
なんだか急に自分が汗くさいような気がして、朝つけてきた香水が持続してるよう願った
「もしないならさ、ちょっと連れてきたいとこあんだけど…」
秋兄はなんだか遠くのほうを見つめていた
長い道路のもっと先
秋兄が何を見てるのか気になったけど、私にはわからなかった
「うん…連れてって」
秋兄はどこに連れていってくれるか教えてくれなかった
気になって聞くと、
「まだ教えねえー」
なんて言って笑ってくれる
その顔を待ち受けにしたいって思う私は相当バカなのかな…