‥Love Talk‥
車を走らせること30分…
着いたのは小さな公園だった
『笹山公園』ってかかれた木のふだがカタカタと風に揺れていた
「うわ…懐かしいなぁ…」
秋兄は目を細めてその公園を見わたした
さびたブランコと滑り台
私の腰くらいの高さの鉄棒
それ以外は特に何もなく、ただ広い空間があるだけだった
「秋兄…?ここどこ?」
私は秋兄の服のすそを掴み、尋ねた
「ああ…この公園はね、俺がダンスやり始めたころ練習してた場所なんだ」
秋兄は優しく笑い、近くの木のベンチに座った
私も座っていいのか戸惑っていると、秋兄が手招きをしてくれた
「愛梨座ったら壊れっかな?」
「ひ、ひど…!」
ぷぅっと頬を膨らましてにらんだのに、秋兄の笑顔にすぐ負けた