‥Love Talk‥


秋兄にお礼を言おうとした瞬間だった


「あれ?秋人?」


突然後ろから声をかけられビクッとなった


振り向くと、そこには背の高い綺麗な女の人が立っていた


「ん?…ああ、真優(マユウ)か?!」


秋兄の大きな声にその『真優』さんは嬉しそうにうなづいた

「こんなとこで会えるなんて本当びっくり!…そちらは彼女さん?」


いきなり私に視線がきたのでなんだか恥ずかしくなった


さらさらのロングヘアはゆるく巻かれ、ほっそりとした体に白いシフォンワンピース…


雑誌の表紙を飾っててもおかしくないような美人な人…


「ち、違います!あ、秋兄の生徒です!」


慌てて否定するけど、自分で言ってて悲しい…


『秋兄の彼女です』って言える日はくるのだろうか




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