GAME
最終戦のレミとの戦いに勝利し、僕は結果的に三回勝利することができた。

一二回中、三回。

あまりいい結果とは言えないかも知れないが、普段の僕からすると良い方だった。

レミに成績を聞くと、勝ったのは四回だそうだ。

リョーマと和也はまだ戦いを続けていた。

なにしろ今は、八対八の同点で、この戦いが優勝を決めるそうだ。

二人とも、目が燃えていた。

「いっけぇぇっ！」

リョーマが叫ぶ。
「うっ。」

勝負の決着を示す音楽が流れた。
「っしゃっ！」

リョーマがガッツポーズをする。リョーマが勝ったようだ。

「畜生」

和也が本当に悔しそうな顔をして言う。

僅差だった、３戦目まで持ち込んだのに、とぶつぶつ言っている。

「じゃあ、優勝は俺ってことで」

あの和也を下すなんて、リョーマはすごいと思った。

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