お前は俺を好きになる~気になる女の子~
「俺………」
「俺?」
「あっ、いや、あたしは…その…」
不思議そうに見つめる真由の綺麗な瞳が俺の心を揺さぶる。
自分が本当は男の心しか持ち合わせてないと、伝えてしまえたら。
君が好きなんだと伝えてしまえたら、どんなにラクになれるんだ…
口ごもる俺はすげぇ女々しくて、格好悪くて。
そんな自分にイライラするけど、今伝えるべきなのか正直答えが見つかんねぇ…
「聖?何か抱えてる?悩んでる?」
思い詰めたこんな情けない俺を何も知らない真由は下から覗き込み、顔を近付けた。
真由から漏れる息がダイレクトにかかってくすぐったい。
近くて遠い彼女を抱きしめたくなる。
彼女をこのまま押し倒してしまいたい。
でも。
でも手が出せない。
「真由。俺はいいから真由が今日話そうとしてた話聞かせて」
「だって聖、俺って」
「いいから聞かせて」
怒り口調で話題をすり替え、自分の気持ちに蓋をし、逃げてしまう方法しか今の俺には浮かばない。
真由に何一つ罪はない。
けど、作られた怒りの表情を見て真由は気まずかったのか、すんなり自分の話題に入ってくれた。
「俺?」
「あっ、いや、あたしは…その…」
不思議そうに見つめる真由の綺麗な瞳が俺の心を揺さぶる。
自分が本当は男の心しか持ち合わせてないと、伝えてしまえたら。
君が好きなんだと伝えてしまえたら、どんなにラクになれるんだ…
口ごもる俺はすげぇ女々しくて、格好悪くて。
そんな自分にイライラするけど、今伝えるべきなのか正直答えが見つかんねぇ…
「聖?何か抱えてる?悩んでる?」
思い詰めたこんな情けない俺を何も知らない真由は下から覗き込み、顔を近付けた。
真由から漏れる息がダイレクトにかかってくすぐったい。
近くて遠い彼女を抱きしめたくなる。
彼女をこのまま押し倒してしまいたい。
でも。
でも手が出せない。
「真由。俺はいいから真由が今日話そうとしてた話聞かせて」
「だって聖、俺って」
「いいから聞かせて」
怒り口調で話題をすり替え、自分の気持ちに蓋をし、逃げてしまう方法しか今の俺には浮かばない。
真由に何一つ罪はない。
けど、作られた怒りの表情を見て真由は気まずかったのか、すんなり自分の話題に入ってくれた。