お前は俺を好きになる~気になる女の子~
真由の生着替えを覗き見したい心理もあるが、ここは男の我慢のしどこ。



スケベ根性丸出しじゃなく、かっこよくスマートにその場を去る時も必要だ。



ちょっと格好つけて善人ぶってみたくなった俺は、片手をあげ、そこから何も言わず何事もなかったかのように部屋をあとにした。



そそくさと一階の冷蔵庫に常備してある缶ジュースを手にし、冷蔵庫を閉め、階段の下にたどり着く。



適当に手にしたお菓子も持ち、上を眺め階段を駆け登り足でドアを二回ノックする。



が、部屋から真由の返事はない。



諦めずもう一度蹴ってみたが、それでも返答なし。



俺は無意識に何も考えず、普通にドアを押し開けた。



すると、人の善意を聞き入れず無にしてくれた真由が、床に座り、下着姿でテレビに食いついていた。



「だっ、真由!」



マジで鼻血が吹き出しかけた。



ピンクチェックのブラジャーが。



揃えられた可愛いパンツが。



ふくよかな真由の肉に食い込んでいるじゃないか!



「バッ、お前バカじゃねぇの!早く着ろって!」



「だってあたしの憧れの女優さんが結婚とかやってんだもん。ビックリしちゃってさ~ショック~」



「いいから着ろ!」


「なんでよ」



「いいから!」



「うるさいなぁ~わかったっつの」



渋々スエットに手を伸ばした真由は、スルリとスエットに着替え、だぼつく姿を披露してくれた。



普段の制服姿とはイメージが違い、だらしない感じの真由。



「やっぱさっきの方がそそるから脱いで」なんて言えるもんか…



「女なんだから少しは気をつけろって!ったく…ほれ菓子とジュース」



「やん♪これ超好き。つか、しっかしあの女優さんがまさか結婚とわねぇ~相手は不細工な二流俳優だし」
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