お前は俺を好きになる~気になる女の子~
名も知らぬ女の子を気にしたり、留美に困惑させられた入学式を終えた次の日。
昨日の子の事を考え深い眠りにつけず、眠気まなこを擦り学校に登校した。
すると、昇降口の下駄箱の前には留美が待ち構えていた。
目に飛び込んだのは、俺を見つけるなり腰に手をあて、我が物顔で鼻の穴を膨らませている留美の勇ましい姿。
よし、避けよう。
「か~ま~え~」
「…」
「か~ま~え~!!」
「あぁ、おはよ。そこにいたんだ。全然気付かなかったし」
俺は無表情で留美の会話をうまくかわしたつもりでいた。
が、俺よりも背の低い留美は背伸びして力任せに頭をグウで一発殴ってきた。
「んだよ!いてぇなぁ!!ねみぃんだよ!」
「顔がよけりゃ何でもしていいわけちゃうぞ!ちょっとあたしより…」
「あん!?あたしよりなんだよ?」
「う、うるせ!こっち来い!」
「きゃっ、留美ちゃんこっわっ♪」
からかい気味に目を丸め首を傾げていたら、留美は横から腕をグッと掴んで俺を引きずり、長い渡り廊下をツカツカ歩き出した。
なりが小さいわりに力強い留美。
「コイツ結構出来る奴かもしれねえ」なんて思ってしまう自分は、昨日の後遺症が残ってるのかもしれない。
留美と二人教室の前までキャーキャーふざけ、戯れていた。
するとその時、俺はそこで目にしてしまったんだ。
動きは…
囚われの身のように瞬時に止まってしまったんだ。
昨日の子の事を考え深い眠りにつけず、眠気まなこを擦り学校に登校した。
すると、昇降口の下駄箱の前には留美が待ち構えていた。
目に飛び込んだのは、俺を見つけるなり腰に手をあて、我が物顔で鼻の穴を膨らませている留美の勇ましい姿。
よし、避けよう。
「か~ま~え~」
「…」
「か~ま~え~!!」
「あぁ、おはよ。そこにいたんだ。全然気付かなかったし」
俺は無表情で留美の会話をうまくかわしたつもりでいた。
が、俺よりも背の低い留美は背伸びして力任せに頭をグウで一発殴ってきた。
「んだよ!いてぇなぁ!!ねみぃんだよ!」
「顔がよけりゃ何でもしていいわけちゃうぞ!ちょっとあたしより…」
「あん!?あたしよりなんだよ?」
「う、うるせ!こっち来い!」
「きゃっ、留美ちゃんこっわっ♪」
からかい気味に目を丸め首を傾げていたら、留美は横から腕をグッと掴んで俺を引きずり、長い渡り廊下をツカツカ歩き出した。
なりが小さいわりに力強い留美。
「コイツ結構出来る奴かもしれねえ」なんて思ってしまう自分は、昨日の後遺症が残ってるのかもしれない。
留美と二人教室の前までキャーキャーふざけ、戯れていた。
するとその時、俺はそこで目にしてしまったんだ。
動きは…
囚われの身のように瞬時に止まってしまったんだ。