私が副担任を振り向かせるまで
「竹宮さァ~んッ! 貴女,2年生の最初から遅刻とは,どういう事ですかッ!?」
厚化粧の担任が甲高い声でアタシに叫んだ。
「先生,アタシは人助けしてたんですよ!」
「そんな言い訳いりません!! また反省文いるの?」
担任はアタシをキッ!と睨んだ。そんなに悪い事したかな…?
「次からは反省文ですよ! 早く席に着きなさい!!」
アタシは渋々,自分の席へ向かった。すると,後ろから
「今日は…寝坊でしょ?」
間の空いた声がした。
「違うよ! 花乃子まで; 本当に人助けしてたんだって」
溜め息混じりに吐いた言葉に花乃子は黒髪を揺らしながらフフッと笑った。
花乃子とは中学から一緒で今では大事な親友。それにしても,また綺麗になった気が…
花乃子に見とれていたら担任の甲高い声が,耳に入った。
「副担任を勤めてらした田山先生は終業式を境に転勤されてしまいました。そのため今日から新しく副担任の先生をお呼びしています。先生,お入り下さァ~い」
カラカラ…と軽いドアの音と共に割れた眼鏡が見えた。
アタシは花乃子から割れた眼鏡へと視線を移した。もしかして…
「先生,自己紹介お願いします」
「はいッ! えっと… 新しくこのクラスの副担任になりました。 松山悠人です。担当は国…」
「やっぱり!!!」
アタシは彼の言葉を遮り急激な速さで立ち上がった。
「…?! さっきの!!」
彼はアタシを思い出してくれた。まぁ,あの出来事は衝撃的だったからね;
担任は彼とアタシを交互に見てハテナを出していた。いや…担任だけじゃない。花乃子を含めたクラス全員がハテナを出していた。
そりゃそうだ。
彼にもアタシにもハテナは出ている。
これは運命的なのか…はたまた恋のキューピットの悪戯なのか…
よりによって恋した相手が先生だったなんて…有り得ない。
いや! 逆に萌える…
いやいや; 燃える!!
厚化粧の担任が甲高い声でアタシに叫んだ。
「先生,アタシは人助けしてたんですよ!」
「そんな言い訳いりません!! また反省文いるの?」
担任はアタシをキッ!と睨んだ。そんなに悪い事したかな…?
「次からは反省文ですよ! 早く席に着きなさい!!」
アタシは渋々,自分の席へ向かった。すると,後ろから
「今日は…寝坊でしょ?」
間の空いた声がした。
「違うよ! 花乃子まで; 本当に人助けしてたんだって」
溜め息混じりに吐いた言葉に花乃子は黒髪を揺らしながらフフッと笑った。
花乃子とは中学から一緒で今では大事な親友。それにしても,また綺麗になった気が…
花乃子に見とれていたら担任の甲高い声が,耳に入った。
「副担任を勤めてらした田山先生は終業式を境に転勤されてしまいました。そのため今日から新しく副担任の先生をお呼びしています。先生,お入り下さァ~い」
カラカラ…と軽いドアの音と共に割れた眼鏡が見えた。
アタシは花乃子から割れた眼鏡へと視線を移した。もしかして…
「先生,自己紹介お願いします」
「はいッ! えっと… 新しくこのクラスの副担任になりました。 松山悠人です。担当は国…」
「やっぱり!!!」
アタシは彼の言葉を遮り急激な速さで立ち上がった。
「…?! さっきの!!」
彼はアタシを思い出してくれた。まぁ,あの出来事は衝撃的だったからね;
担任は彼とアタシを交互に見てハテナを出していた。いや…担任だけじゃない。花乃子を含めたクラス全員がハテナを出していた。
そりゃそうだ。
彼にもアタシにもハテナは出ている。
これは運命的なのか…はたまた恋のキューピットの悪戯なのか…
よりによって恋した相手が先生だったなんて…有り得ない。
いや! 逆に萌える…
いやいや; 燃える!!