理想と現実の間に



「あっ!!行った!!!イベントしてた時!そういえば剛みたいな髪型した男が青いライトのバーに立ってたよ?」



「あ〜それ俺」



まじでぇぇ〜!??!



だって、カッコ良さそうな男がいるねって里沙とはしゃいでて

でもその男の周りには数人のギャルが群がってて、怖いから近寄らなかったんだよ



まさかそれが剛なわけ!?


「えっでも‥私達、バーには近付いてないよ?」



「俺らからは見えてた」

ん?


「えっと…どういう?」


「双眼鏡!先輩らと遊んでたから!ガールウォッチング?」

そう言って、楽しそうに笑っている


「えぇぇぇ!!!なんかヤダぁ〜私、どんな顔してたか分かんないじゃん」


隣で子供が悪戯に成功したみたいな顔で笑っている…



けど‥よく考えたら、それだけの私を覚えててくれたって事?



なんかメチャメチャ嬉しい!!




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