理想と現実の間に
「そっかぁ〜あれは剛だったのかぁ。まさか出会ってたなんてね!!」
ほんとビックリだよ
なんか急にテンションが上がって喉がかわいた私は
バッグの中からペットボトルを取り出し、水をゴクゴク飲んだ。
剛の車はまだコンビニに停車中だが
光が差し込まない辺りの場所を探し、少しだけ移動していた。
月明かりがやけに明るくて
剛の香水の香りとリンクするように2人の空間をよけい夢見心地にさせる
飲み終わったペットボトルを再度バッグにしまおうとした時‥‥
剛の骨ばった手が伸びてきて、何の違和感もなくそれを取り上げられた
ゴクゴクと喉を鳴らしながら水を飲む剛
そのたびに細い首の喉仏が上下して、男なのにセクシーだな
なんて思ってしまう。