理想と現実の間に




「そっかぁ〜あれは剛だったのかぁ。まさか出会ってたなんてね!!」


ほんとビックリだよ


なんか急にテンションが上がって喉がかわいた私は
バッグの中からペットボトルを取り出し、水をゴクゴク飲んだ。



剛の車はまだコンビニに停車中だが

光が差し込まない辺りの場所を探し、少しだけ移動していた。



月明かりがやけに明るくて

剛の香水の香りとリンクするように2人の空間をよけい夢見心地にさせる



飲み終わったペットボトルを再度バッグにしまおうとした時‥‥


剛の骨ばった手が伸びてきて、何の違和感もなくそれを取り上げられた


ゴクゴクと喉を鳴らしながら水を飲む剛


そのたびに細い首の喉仏が上下して、男なのにセクシーだな
なんて思ってしまう。





< 104 / 191 >

この作品をシェア

pagetop