理想と現実の間に
「それで?何かあった?」
ドリンクバーからホットココアを持ってきた里沙に問いかける。
里沙はココアを一口二口飲み、口を開いた。
「私ね、変なんだけどさ、充が気になってしょうがないんだ…‥」
照れくささを隠すように、急いで煙草に火をつける里沙。
「なにが変なの?全然変じゃないよ!こうなるって分かってたしぃ?」
「へっ!?分かってた!?って‥…なんで?」
ふふ(笑)
あの笑顔見てたら気付くよ‥
「何年友達やってると?あんたのツボもお見通しって事!!」
「げっ…そっか‥バレバレだったか」
里沙は赤くなった頬を両手でおさえ、照れ臭そうにしている。