理想と現実の間に
「でさ、充君のどこがいいの?」
里沙のホットココアがやけに美味しそうに見えて、今まで苦手だったはずのココアを口にしながら聞いた。
「どこがって…えっ駄目かな?遊ばれるかな?」
サラサラストレートの髪に少しつり目の里沙は、可愛いというよりは完全に綺麗系
身長も私より10センチは高く、綺麗なお姉さんといった感じ。
そんな見た目とは違って、恋に臆病な里沙が、不安を隠しきれない顔で聞き返してきた。