理想と現実の間に



「そういえばさぁ、剛さんのお店この辺みたいだよ?」




「ふーん。剛って何歳?」



「わたしらの1つ上。24みたいだよ?」




知らなかったの!?



とでも言いたげな里沙の表情が
薄暗く狭い車内で目立っている。




意外だった。



1つしか違わないんだ。



お店任されてるし、

メールだって今まで見てきた24の男とは、

何か違う雰囲気があったから。






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