理想と現実の間に
玄関に入り静かにブーツを脱いだ。
―おじゃまします―
いちお小声で挨拶をした
室内はどこも真っ暗で、物音一つなくて
ご家族の存在も確認できない。
剛に誘導され階段を登る
自分の家とは違う匂いに少し緊張しながら、剛の生活を覗けることにワクワクしている自分もいた。
二階に上がり、左角の部屋に進む
ガチャっと開けられたドア
慣れた手つきでライトをつける剛。
久しぶりの光が眩しい
だんだん目が慣れてきて目の前に広がる剛の部屋‥‥